【時論】MERSが病院の外に広まれば国家災難=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.03 15:54
中東呼吸器症候群(MERS)が韓半島(朝鮮半島)に暗い影を落としている。ラクダを動物園でも見ることができる国で“ラクダ病”患者が25人に増え、死亡者も2人出てきた。中東を除けば世界でMERS発生1位という不名誉も記録した。
どこで間違ってこうした状況になったのか。MERSが国内に流入したのは中東の人ではなく農業関連会社の職員Q(68)を通じてだ。Qは4月18日-5月3日、バーレーン・サウジアラビア・アラブ首長国連邦(UAE)などを訪問した。Qが4日にカタール経由で仁川空港に入った当時、また症状はなかった。入国検査を無事に通過できたのは、おそらくMERS潜伏期だったからだろう。
11日から発熱・せきの症状が出てきたQは、A・B・C・Dの4カ所の病院を順に訪問した。11-17日に治療を受けたA・B・C病院で、Qは自分が「中東に行ってきた」ことを医療関係者に話さなかった。もし3カ所の医療スタッフがQの中東訪問を知っていれば、MERSが移る患者との「近接接触」は避けたはずだ。これによってA医院の看護師1人、B病院の看護師1人、C医院の医師1人がMERSに感染した。