【社説】政府の総体的無能がMERS非常事態を招いた=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.03 13:18
中東呼吸器症候群(MERS)事態が拡散の一途をたどっている。2日にMERS関連の死亡者が2人発生し、3次感染者も確認された。患者は25人を超え、サウジアラビア(1010人発生で442人死亡)、アラブ首長国連邦(76人発生で10人死亡)に次いで世界3位という不名誉を抱くことになった。患者がさらにどれほど増えるのか、隔離対象がどれほど拡大するのか、めどが立たない状況だ。不安感が広がり、病院の予約取り消しが相次ぎ、子供を学校に行かせない親もいる。一時休校・休園に入る小学校と幼稚園も続出している。政府が十分な措置を取らず、国民の不安を招いたために生じた防疫災難だ。
海外でも韓国は「無責任なMERS汚染地域」という汚名を得ている。香港は韓国人と韓国訪問者を集中管理対象に含めた。日本も韓国人と韓国訪問者のうち発熱など関連症状が見られる人を対象に相談を要求している。株式市場で航空株を含む旅行関連株が暴落し、海外でも韓国旅行の取り消しが相次いでいる。もうMERSによる国家信頼度下落まで心配しなければいけない状況だ。