【時視各角】我々が「MERS」を逃した理由=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.03 14:18
保健当局は今になって「接触者集団隔離収容空間」を準備する案を講じているという。韓国の伝染病隔離指定病院は全17カ所、隔離治療ができる特殊病床は105床にすぎない。また、そのほとんどが民間病院だ。伝染病患者を受け入れれば他の患者が来ない。2週間ほど病院を閉鎖しなければいけない状況も考えられる。しかしこれに対する被害補償規定はない。病院がそのまま負担を抱え込まなければいけない。
MERSをきっかけに我々が知ることになったのは、わが国には伝染病対応システムがほとんどないということだ。昨年のエボラウイルス恐怖がまだ記憶に新しく、海外発ウイルス防疫の重要性が強調され、対策を準備すると一騒ぎしたが、実際には一つも良くなっていない。