米国は「MERS危険国」に中東13カ国指定、韓国は7カ国だけ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.02 09:17
中東呼吸器症候群(MERS)の感染者が増える中、韓国政府の対応原則そのものが誤っていたという指摘が出ている。保健当局が出した防疫マニュアルが自らの機能を発揮できていないということに伴うものだ。マニュアル自体が中東地域で収集された限定された情報を土台にしたものだが、これを過信して状況に即した適切な対処ができなかったという批判を受けている。
①MERS危険国家は7カ国?
政府が立てたMERS危険国家の基準は、中東7カ国(サウジアラビア・アラブ首長国連邦・イエメン・オマーン・カタール・ヨルダン・クウェート)だった。患者が自国から発生した国だけを列挙したのだ。最初の患者A氏(68)が4番目に行った病院の医師は、A氏が直前にバーレーンに行ってきた事実を確認して直ちに申告した。保健当局はバーレーンの場合は危険国家ではないとして対応が1日半遅れた。A氏の確診判定後、政府は危険国家基準を中東10カ国に拡大した。最初から基準をあまりに狭くとらえていたという批判が避けられなくなった。韓国外国語大学国際地域大学院のソ・ジョンミン教授は「中東国家は互いに非常に交流が多く、発症の有無で区分するのは無意味だ。島国のバーレーンはサウジアラビアと連陸橋でつながっており往来が多い」と説明した。米疾病対策センター(CDC))はバーレーン・イランなど中東の全地域13カ国を危険・警戒国家とみている。