【社説】MERS防疫、国民すべての関心が必要だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.31 13:17
韓国の外来病防疫体系が国際社会の厳しい視線を受けている。中東呼吸器症候群(MERS)確定患者がさらに追加され感染者が13人に増えた。13人目の患者は12人目の患者が陽性の判定を受ける前に病院で看病していた配偶者だった。これで韓国はサウジアラビアの1002人、アラブ首長国連邦の76人、ヨルダンの19人に次いで世界4位のMERS患者発生国になった。通常半月ほどとされる潜伏期を考慮すれば患者数がもっと増える可能性もある。保健当局は今週を最大の山場とみている。20日に最初の患者が発生してから隔離・観察対象者は120人余りだが、網から抜けた人がいるならややもすると3次感染まで懸念しなければならない状況だ。
今回の事態で医療大国「メディカルコリア」のイメージは大きく損傷した。外来病防疫システムの弱点がそのまま露出し、国際医療界が首をひねるほどだ。周辺患者と医療関係者に続き最初に患者が入院した病院の他の病室の患者まで感染したことは防疫体系自体が作動していないということを示している。