【社説】配慮と尊重の精神を悟らせた大韓航空「ナッツリターン事件」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.25 13:05
「ナッツリターン」事件で韓国社会に「甲の行為」論議を起こした趙顕娥(チョ・ヒョンア)前大韓航空副社長が控訴審で執行猶予を言い渡され、釈放された。昨年12月30日に拘束されて以来143日ぶりだ。
ソウル高裁は昨日、趙被告に懲役10月に執行猶予2年を言い渡した。趙被告が釈放されたのは、控訴審裁判所が1審とは違い、航路変更容疑に対して無罪を宣告したからだ。航路変更容疑は法定刑が懲役1年以上10年以下の重犯罪だ。しかし裁判所は航空機安全運航阻害暴行と刑法上の強要、業務妨害の3つの容疑は有罪と判断した。裁判所は「反省と省察、ともに生きていく他人への配慮と尊重が重要だ」と述べた。また「被害者が受けた傷を治癒するという趙被告の確約の誠意を信じ、これを実践する機会を与える意味もある」と付け加えた。