「素敵なデザインの韓国文学の本多く…米国で広く紹介したい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.19 16:51
「ブックデザインは、著者の独特の世界へと読者を案内する役割だと思います。表紙デザインは本の内容を集約し、最も大切な印象や雰囲気を伝えること、このためにテキストとコンテクストを視角化するということ。このような意味で翻訳とも同じだと言えるでしょう」。
米国コロンビア大学出版社のイ・チャンジェ首席デザイナーの話(49)だ。彼は20~30日ソウル合井洞(ハプチョンドン)のギャラリー「四角形」で開かれる「本を作って見る13の方法-コロンビア大学出版社ブックデザイン、1990~2015」のために来韓した。1893年に創立したこの出版社がこの四半世紀に出した本のうち100点余りを通じてブックデザインの美学・過程を披露する展示だ。年間160種余りを出す大学出版社らしく欧州哲学、東アジア文学など翻訳書も多い。特にファン・スンウォン、パク・ワンソ、オ・ジョンヒ、チェ・ユンら韓国文学の翻訳本を含む、展示本の半分はイ氏がデザインしたものだ。彼は「私たちの出版社は米国でも韓国文学を多く出してきたところ」としながら「これを韓国に紹介する一方で、より多くの韓国作品が米国に紹介されたらと思う」と話した。
韓国文化と文学に注ぐ愛情が格別だ。幼少期に「文を書く人」を夢見て、その頃母親が買ってくれた『仕事をする子供たち』のようなイ・オドク先生の本は今でも所蔵している。中学校を終えて家族と米国に移住する時も各種の文学全集をまとめて持って行ったほどだ。大学時代には医者になろうとしたが、教養科目で接した美術史にはまって絵画まで一緒に専攻した。その後プラット・インスティテュートでコミュニケーションデザインを学んで1996年から今の出版社で仕事をしてきた。