【噴水台】韓国文学にはなぜ村上春樹がいないのか? スター翻訳家不在のため?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.23 10:32
私は作家だ。小説で登壇した後、毎年作品を発表してきたし、単行本も出してきた。11歳の時に初めて小説を書いて以来、40年間文学で怠ることはなかった。もちろんペンを折った10余年があった。熱望が才能を圧倒した若い時代、才能のみすぼらしさに怒りを抑えられなかった。振り返ってみれば、それも無謀な欲望の熱気を冷ますための習作期だったようだ。そのおかげで今は文学が私の成就のための道具ではなく、私が文学の道具になってもよいという考えに到達することができた。
しかし文学は私の生業ではない。小説だけ書いて食べていけるとも思っていない。ハングル人口が少なく、ハングルを書く作家の市場はもともと狭い。さらに1年間に本1冊も読まない国民が30%を超え、1人あたり本の購入に2万ウォン(約2000円)も出費しないなど、本を読まないことでは世界屈指に入るため、読者もいない。こういう時代に文学で生活していくというのは考えられない。このため文壇ではK-POPやドラマのように文学韓流を願望する話が出る。