韓日修好に反対した6・3世代も反日民族主義には陥らなかった(3)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.05.19 11:45
植民地時代をまったく経験していない世代が主流となった現在、むしろ反日感情が高まり、政府の対日政策がこれに振り回されるのはそのためさらに理解し難い。韓国社会が抵抗的民族主義にとらわれているのでもないのにだ。むしろ英語学習熱と留学が続いており、多文化価値に対する理解が高まっている。だからといって3年にわたり対立している岸信介元首相の孫の安倍晋三首相と朴正熙の娘の朴槿恵(パク・クネ)大統領が祖先よりも民族主義的なわけでもない。それにもかかわらず反日感情が外交政策を左右するのが現実ならば疑いの目は権力者へ向かわざるをえない。
2月に米国のシャーマン国務次官は、「北東アジアの政治指導者が過去の敵を非難し安っぽい拍手を受けるのは難しくないが、そうした挑発的行動は進歩ではなくまひを招くだけ」と警告した。日本を支持して韓国と中国を批判しているのではないかとの議論を起こしたが、私たちが受け入れなければならないメッセージは明確だ。対日外交を再び振り返らなければならない時という話だ。ワシントンでは米国と日本が同盟の新たなページを開くグローバルパートナーシップの祝杯を挙げ、中国と日本もやはり戦略的和解を演出する間に韓国は反日民族主義の罠から一歩も出られずにいる。