【コラム】朴槿恵、金大中の親日に学べ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.11 09:43
政治的次元において外交は、大統領が国益を外皮に権力を強化するために国民の支持と海外の関心を集めることだ。国民を魅惑しながら相手国の指導者の交渉欲求を呼び起こす戦略的な言語の駆使力が大統領の徳性に挙げられる理由だ。ところで朴槿恵(パク・クネ)大統領の対日外交にはそういうものがない。慰安婦問題一つにあらゆるものをかける。目標を赤裸々に示す。外交的な余白が全くないこの直説は、朴大統領にとって慰安婦解決という成果がどれほど切実なのかよく伝えてくれる。
歴代の日本首相の中で最も反韓的な安倍首相から反省を勝ち取りたいという夢を、これほど馬鹿正直に推し進める大統領はいないだろう。だが大韓民国にとって日本の「反省」は、いつも例外的で一時的な現象だった。これを対日外交の無条件な前提として釘をさすことはできない。本当に対日外交で成果を出したと自負する秘訣を学ぶには、口では抗日、体では親日だった金大中(キム・デジュン)元大統領に視線を転じなければならない。