【社説】ケリー・尹炳世会談で確認すべきこと
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.18 11:56
ジョン・ケリー米国国務長官が昨日訪韓して今日は朴槿恵(パク・クネ)大統領を表敬訪問し、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と韓米外交長官会談を持つという。ケリー長官が訪韓するのは1年3カ月ぶりだ。その間、韓米関係には多くのことがあった。伝統的な友邦関係が明らかに弱まったが、ほとんど韓国側が自ら招いたことだ。韓国は米国が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)参加については中途半端な態度に出て、中国とのFTA締結を急ぐ姿も見せた。日本とは過去の問題に執着して一歩も進展できずにいる。中国との外交でおさめた成果もぱっとしない。両国首脳が互いに訪問するなど外交的イベントは多くなったがTHAAD(サード)問題などで隙間だけが広がった。
特に米国と日本は安倍晋三首相が4月に米国上下院合同演説をしながら新たな蜜月時代を切り開いていく雰囲気だ。こうした中、米日豪間の三角協力体制を構築しなければならないという主張まで提起されて、ワシントンの一角では「韓国排除論」も出てきている状況だ。ついにマーク・リッパート駐韓米国大使が3月の朝食会でテロにあう事態にまでいった。米国が、日本円とは違い韓国ウォンの動きに鋭く反応するのも気持ちの良いことではない。