【社説】朴大統領のメッセージ、失望した民心をなだめるには不十分
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.29 15:59
朴槿恵(パク・クネ)大統領が28日、李完九(イ・ワング)前首相の辞任をはじめとする一連の事態について立場を表明した。朴大統領は、健康悪化のために4・29再・補欠選後に出すと予想された国民向けメッセージを操り上げて発表したことで、事態を早期に収拾するという意志を見せた。「成完鍾(ソン・ワンジョン)リスト波紋」について特検を導入してでも真偽を明らかにするべきだと強調し、容疑が確認されれば最側近でも「泣いて馬しょくを斬る」考えを明確にした。
今回の事件を韓国政治が生まれ変わる契機にするべきだとし、強力な政治改革を誓ったのも原則的には正しい。しかし全体的に朴大統領のメッセージは、政界と不正企業家の醜悪な共生関係とそれにかかわった権力の中心人物の逃げ腰・嘘に悲嘆に暮れた民心をなだめるには大きく不足する。