【社説】モラル喪失の韓国首相、国民の信頼失った
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.16 15:58
「成完鍾(ソン・ワンジョン)リスト」をめぐる李完九(イ・ワング)首相の姿は、国民に失望を越えて恥辱を与えている。成完鍾元京南企業会長から3000万ウォン(約330万円)を受けたという一部の報道に対し、李首相は「命」云々しながら潔白を主張したが、連日あふれる疑惑には偽りの釈明と「記憶がない」という常識以下の弁解ばかり並べている感じだ。彼の言葉を聞いていると、果たして大統領を補佐して内閣を統轄する政府のナンバー2として最小限の道徳性と資質を備えているのか疑わしくなる。
事件の初期、「成氏と親しい関係ではなかった」と距離を置いていた李首相は、2013年8月から先月まで23回も会っていたことが明らかになると、「(当時)私が院内代表だったため、食事も一緒にし、議員会館にも訪ねてきた。1カ月に1、2回は多いわけではない」と詭弁を弄した。「2012年大統領選挙に関与したことはない」と話していたが、朴槿恵(パク・クネ)候補への支持を訴える天安(チョナン)での遊説の映像が公開されると、「正確に思い出せない」と言葉を変えた。昨日の国会での答弁では「同僚議員にも『(成氏には)気をつけるのよい』と助言した。非常に複雑な捜査、広範囲な捜査になるだろう」と捜査の過程をよく知っているような発言をし、議員の反発を招いた。