【中央時評】コントロールタワーなしにR&D革新は難しい=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.17 16:25
部署間の意思疎通を円滑にするために盧武鉉(ノ・ムヒョン)の参加政府時代には「科学技術革新本部」、李明博(イ・ミョンバク、MB)政権では「国家科学技術委員会」があったし今は未来部内に「国家科学技術審議会」として続いているが、政権が変わるたびに組織と権限が変わる上に予算調整権も弱く本来の役割を果たせなかった。
コントロールタワーは汎省庁の調整能力がなければならない。韓国の政府構造では国務総理室や青瓦台(チョンワデ、大統領府)のほかにこれを実行できるところがない。コントロールタワーが屋上屋(屋根の上の屋根=余計なものを重ねること)やカカシ組織にならないようにするならば、国家全体のR&D予算を確保して調整できる権限を持たなければならない。米国ではホワイトハウスに科学技術政策室(OSTP)があり、予算室と協議してこれと類似の役割をしながら国家科学技術委員会(NSTC)や科学技術大統領諮問会の(PCAST)を掌握する。常識的には科学技術主務部署である未来部がこの役割をすれば良さそうだが、予算確保と調整権限がない状況で未来部はただの一部署に過ぎず国家の科学技術を総括する所ではない。