【コラム】私は不良国家に暮らしていない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.31 11:28
映画『ホビット』を見たいという高1の息子を説得し、『国際市場』を見た。映画に対してはさまざまな評価があるが、息子は意外に楽しんだようだ。主人公と似た世代の母方の祖父が映画のように興南で船に乗り、釜山国際市場で青少年期を過ごしたことを、息子が知っていたからだろう。私も昨年亡くなった父を思い出した。少しの時間でも思春期の息子と共感したことだけでも意味があった。息子が映画に感化され、「もっと頑張って勉強する」というのを期待したのは欲張りすぎだったのだろうか。ついでにこんなことまで言えば、子どもはどんな反応を見せただろうか。「祖父の世代があれほど苦労したから、今、私たちはこのように暮らせるのだ。この国を立派だと思わないか」と。
古くさい話だといわれることを知りながらも、こういう話をしたくなるのは、ひょっとして息子が自分が生まれ育ったこの地、この国に恥辱感を感じていないだろうかという老婆心からだ。このように思うようになったのは、先日フェイスブックで目にした「韓国のOECD成績表」のためだ。掲示者は報道内容とOECD(経済協力開発機構)資料を要約したようだが、韓国は自殺率など順位が高いほど気分が悪い50項目で1位だった。名付ければ「大韓民国ワースト50」だ。私教育費支出、高齢者貧困率、男女賃金格差などはそうだと思っていたが、歩行者交通死亡率、糖尿死亡率も1位とは。さらに性犯罪発生、所得不平等など7項目は銀メダルという。この文に書かれているように「不良国家」「劣等国家」と後ろ指を差されても話す言葉がない。