【中央時評】コントロールタワーなしにR&D革新は難しい=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.17 16:25
韓国の研究開発(R&D)投資の低い生産性を叱責する声が連日出てきている。それもそのはず、過去10年間で120兆ウォン(約13兆円)にもなる政府予算をR&Dに投資したが、世界的レベルの成果はさておき国内ですら市場や市民が体感できる結果があまりなかったからだ。R&D投資の効率性を上げることは、韓国が4万ドル時代に向かうときに最も重要な国家アジェンダの1つだ。現況を打開するために政府では各種改善案を模索する一方、研究者には事業化の実績を出せと促している。何か変わりそうな雰囲気だが過去の事例を見ると「今度は何だ」という自嘲的な心配が先んじてしまう。
R&Dに投入される政府予算がまともに使われて意味ある成果を出すには、国家レベルで巨視的な青写真がなければならず、分野によってオーダーメード型の執行計画が必要だ。多くの先端技術や製品はさまざまな分野間の協業が重要であり開発時間が非常にかかるため、事業間の連係性と政策の一貫性がR&Dの成否を決める。このためには汎政府次元でR&D事業に対する企画と調整が可能でなければならない。