【時視各角】朴槿恵大統領の72時間(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.13 14:43
女が恨みを抱けば霜が降りるというが、男の復讐はもっと執拗だった。京南企業会長の成完鍾(ソン・ワンジョン)氏は9日、北漢山(プッカンサン)に登り、メモと通話録音を残した。彼の死後、我々の目の前にはおかしな風景が繰り広げられている。
李完九(イ・ワング)首相は成氏のメモに名前が登場すると、「成会長の誤解のため」と釈明した。「最近、成会長が自分の対する検察の捜査と首相の談話が関係しているのではないかと誤解しているという周囲の話を伝え聞いた」(首相室の立場資料)
李首相が悲壮な顔で国民に対する談話を発表したのはわずか1カ月前だった。彼は「慢性的な積弊と不正を一つ一つ調査し、非寛容の原則に基づき根絶する」と宣言した。ところが京南企業の捜査が首相の談話と関係がないというのはいったいどういうことなのか。首相自身はただの「顔」だったことを自認するということなのか。