【社説】衝撃の「贈賄リスト」 政界8人を徹底捜査すべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.11 11:11
成完鍾(ソン・ワンジョン)京南(キョンナム)企業会長が自殺する前、京郷新聞のインタビューで金淇春(キム・ギチュン)、許泰烈(ホ・テヨル)元大統領秘書室長に大金を渡したと暴露したのは衝撃的だ。故人のジャンパーのポケットからは金・許元室長を含む政界の実力者8人の実名と金額が書かれたメモも発見された。検察の捜査中に自殺という極端な選択をした点も釈然とせず、死を目前にした故人がいわゆる「成完鍾リスト」を暴露した背景に対し、国民的な疑惑が増幅している。衝撃的な事態を迎えた政府は、公訴時効を云々しながら消極的に接近するべきではない。疑惑はすべて明らかにするという姿勢で臨む必要がある。
国会議員の経験を持つ成会長は与野党を行き来し、政界に幅広い人脈を持つ企業家出身の政治家だ。政権の属性と政界の生理を誰よりよく知っていると見なければいけない。その成会長がインタビューで「公訴時効が過ぎた」という点を指摘しながらも「2007年の党内選挙当時にリベラホテルで許泰烈(ホ・テヨル)元室長(当時は朴槿恵キャンプ職能総括本部長)に会い、3、4回にわたり現金7億ウォン(7700万円)を渡した。それで選挙を戦った」と述べたのは意味深長だ。また、金淇春前室長に対しては「2006年VIP(朴大統領)に随行してベルギー・ドイツへ行くことになり、10万ドルをロッテホテルのスポーツジムで伝えた」という話もした。成会長のジャンパーのポケットから見つかったメモにはこのほかにも2006年9月26日という日付まで書かれている。当事者が一斉に「荒唐無けいな話であり悪意的な小説」(金前室長)、「そのような金品取引は想像もできない」(許元室長)などと疑惑を否認しているが、これを意識して捜査に消極的になるべきではない。