<インタビュー>今は米国衰退期…世界は「多極的混沌」避けがたいようだ(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.04.14 10:33
「この頃どんなことで忙しいのか」〔司空壹(サゴン・イル)中央日報顧問兼世界経済研究院理事長〕。「本当にさまざまなことだ」(ジャック・アタリ氏)。最近パリで会った司空壹顧問とジャック・アタリはうれしそうに握手をしてこのように挨拶した。アタリ氏は実際そうだった。彼は世界80カ国3000人余りと共に仕事をするマイクロ・ファイナンシング(小額金融)財団である「プラネット・ファイナンス」を運営している。これまでに65冊の本を出した作家でもある。エッセイだけでなく小説・戯曲に童話までと多彩だ。今秋ルーブル博物館で、芸術の歴史と自身の本『未来の波(A Brief History of the Future、邦題:21世紀の歴史 未来の人類から見た世界)』を土台にした未来観を比較する展示も準備中だといった。近ごろはオーケストラ指揮者にまでなった。司空顧問が「オーケストラの指揮は難しいはずだが」と話すとアタリ氏は「私がやってみた中で最も難しいことに間違いない」と答えた。2人の大学者はすぐに世界経済の流れ、望ましい市場経済や民主主義体制などについて深みのある対談を始めた。
▼司空=あなたの『21世紀の勝者(Millenium:Winners and Losers in the Coming World Order)』という本が出てきた後、1990年代初めに私がソウルに招いたことがある。その本であなたが話した「遊牧的な人間」「遊牧的なモノ」などが今日相当な現実になっていてうれしい。とにかく世界を見通す最近のあなた考えはどうなのか。