【グローバルアイ】JRは333倍、「安倍談話」は…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.24 08:23
日本の「記念」執着は特別だ。記念碑的な日をそのまま通過することはない。数字と格式を重視する国民性が反映された結果だ。最も目を引く最近の事例を一つ。
JR(日本鉄道)は東京駅開業100周年となる昨年12月20日、東京駅で記念乗車券を「限定販売」する予定だった。価格は1枚2000円。ところが制作費と人件費を考えると、売れば売るほど赤字だった。このためJRは1万5000枚限定で販売することにしたのだ。そして「夜中から並ぶ人には売らない。始発に乗ってきた人にだけ売る」と発表した。
ところが当日、JRが自らこの原則を破った。すると普段は秩序をよく守ることで有名な日本人の間でも割り込みや暴言が乱舞する大混乱が生じた。JRは2時間半でお手上げした。「希望者全員の申し込みを受け付ける」と言って退くしかなかった。結局、先週末に締め切られた最終申し込み件数は499万1000枚。JRとしては「限定ターゲット」とした1万5000人の333倍にのぼる「隠れた心」を計算できなかったのだ。別の見方をすれば、当日に原則さえ守っていれば333倍の後始末(赤字)はしなくてもよかった。一瞬の誤った判断のため、JRは結局、「102周年」となる来年までに100周年乗車券を印刷しなければいけない状況となった。