【コラム】中国と世界秩序、そして韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.01 10:04
数日間の休みの間、最近出版された燕岩・朴趾源(パク・ジウォン)の『熱河日記』の編集・翻訳本を読んだ。『熱河日記』は、燕岩が1780年、清の乾隆帝の70歳の祝賀使節団の一員として、当時の清の首都だった燕京(現在の北京)を経由して皇帝の避暑山荘がある熱河(現在の承徳)まで行った長い旅行日程に関する旅行記だ。利用厚生の実学思想を持つ燕岩の目に映った当時の中国の風物に関する詳しい記述は、今日の我々にも示唆することが多い。特に中国皇帝の70歳を祝うために74人の人員と馬55頭が動員された大規模な使節団を送らなければならなかった当時の中韓関係を見ると、今後の韓中関係を考えさせられる。
燕岩は「路上で見ると、四方から貢物を捧げる車が1万台にはなりそうだ」と書いた。これは、多くの国の使節団が中国の皇帝に貢物を捧げるため、険しい道にもかかわらず競って集まる光景だ。これを通じて、我々は過去の中国を中心とする世界秩序の一面を改めて実感できる。