<インタビュー>「歴史否定する日本、その出発は戦後が米国の強要という考え」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.25 10:50
宋:全面的に同意します。歴史的に見れば中国に対し韓国は半周辺、日本は周辺でした。日本が周辺性を完全に反転させることができる論理は情緒の飛躍を通じて可能です。ひっくり返すこと、さっき否定だとおっしゃったでしょう。否定、自分の歴史的位置を反転させ孤立感を解消することでしょう。近隣諸国に孤立感を完全に移転させ自身の反転を試みる情緒が植民主義の底を流れていました。問題は冷戦以降1980年代末から日本に「国民国家」的気流が新たに登場しているという点です。米国の統制が終わってから孤立と否定を克服しようとする政治的気流がそれでしょう。これは韓国や中国もやはり同じことです。
姜:私も同感です。冷戦、すなわち「米国の陰」を考えなければ情緒と感情的基盤がいわゆる孤立から攻撃的な一種の帝国主義へ転換されるメカニズムを理解できません。脱冷戦以降米国との新たな関係を構築しなければならない時、韓日中のうち過去のルーツを否定しようとする力はもしかすると日本が韓国や中国よりも強いと考えます。韓国も過去の植民地時代を否定したがります。だが、過去の屈辱的な植民地時代をどれだけ消そうとしても冷厳な現実として分断、すなわち敵対的分断国家が存在する以上、植民地の歴史を否定できません。ところが日本は現在二重の意味で歴史を否定しようとしています。帝国主義時代、そして戦後の歴史を米国が強要した歴史として否定したがります。現在日本社会内部にこうした「二重の否定」が広がっていると考えます。東アジアで日本が依然として孤立しているという情緒の電圧が極めて増幅されることでしょう。こうした状況の中で過去史をなかなか正面から向き合いにくい感情構造が存在します。
宋:そのお言葉に戦慄を感じます。視線を韓国に移せば多くの内部問題が見えます。現在の勢力構造で日本と中国に比べ韓国が周辺国であるわけです。それなら韓国こそ歴史の矛盾を直視できる位置にあり、また進むべき方向を示すことができるという考えです。植民地とさまざまな苦難をともに体験した韓国こそ解放70年、終戦70年の新たな意味を提示しなければならないのではないのでしょうか。それでこそ韓日中3カ国が突破口を見つけることができます。そうではないでしょうか?