【コラム】「カッと」なってこそ通じる世の中=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.03.10 11:34
最近「カッと」なって「ワッと」する行動や事件が多くなった。50代男性が元同居女性の家族を殺害した。70代男性は普段から不和だった兄と兄嫁、警察まで猟銃で続けざまに殺した。大邱(テグ)では20代男性が再縁の要求を断った元恋人の家の前で焼身自殺を図った。全州では20代女性がやはり再縁を断られると刃物で元恋人の胸を刺した。11カ月になる娘が処方された薬を飲んで下痢になったとして担当医師に暴行をしたのは歯科医だった。
韓国健康保険審査評価院の統計を見ると、衝動調節障害で診療を受けた患者が2009年の3720人から2014年は5544人と49%も増えた。20代男性が最も多く、増加する傾向だった。薬品やほかの精神疾患によらず、ただ衝動を抑えられず問題になる時に衝突調節障害という診断が下される。臨床ではあまり下されない病名だ。また自分の問題と認めるよりも状況のせいにしやすく、これ以上耐えられなくなってから病院を訪れるという点で、この数字は氷山の一角の可能性もある。