【コラム】朴大統領、中東グランドデザインをする時(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.05 16:37
するとサルマンは国防相だった昨年9月、超大型国防プロジェクトを始めた。イラク国境に沿って長さ1000キロ近い「2500里の長城」を建設する事業だ。侵入者が国境を越えられないよう5重の防護壁を建設した後、20キロごとに監視レーダーを設置し、壁に感知センサーまで付着し、徹底的に監視網を構築する計画だ。空には偵察機と無人監視機が常時飛ぶことになる。ここには天文学的な予算が投入される。別の見方をすれば、巨大な融・複合型国防・保安市場が新しく開かれたのだ。建設はもちろん、国防とIT技術も発達したうえ、60年以上のDMZ警戒ノウハウまで保有する韓国が十分に狙える市場だ。
それだけでない。サルマン国王は即位翌日、セキュリティーと対テロ専門家の甥ムハンマド・ビン ナイーフ・アルサウド(55)を王位継承序列2位(Vice Crown Price)に上げた。サウジのセキュリティーの責任を負うために長期間にわたり育成された人物だ。米連邦捜査局(FBI)と英スコットランドヤード(警察庁)で訓練を受けた後、内務省で働き、対テロプログラムを主導してきた。州知事とスペイン大使を務めた兄サウドを上回ったという点で、セキュリティー専門家の経歴が作用したと分析される。韓国はセキュリティーと警備の分野でもノウハウがある。