【コラム】朴大統領、中東グランドデザインをする時(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.05 16:37
朴槿恵(パク・クネ)大統領が1日から8日まで歴訪中のクウェート・サウジアラビア・アラブ首長国連邦(UAE)・カタールはともに豊かな産油国だ。オイルダラーを基礎に脱オイルの新産業発展を追求している。このため韓国と経済協力をする点が多いというのが、青瓦台(チョンワデ、大統領府)側が説明する歴訪の理由だ。青瓦台は今回の歴訪を通じて「第2の中東ブーム」を起こそうという意図を隠さない。特に文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉部長官が大統領の歴訪に同行した姿が目を引く。韓国の保健医療システムが、福祉需要が急増する中東に本格進出する象徴的な姿であるからだ。特にサウジへの進出が有望だという。
ところがサウジの王室と政府が最も注力する分野は福祉でなく安保とセキュリティー分野だ。サルマン・ビン・アブドル・アジズ・アルサウド・サウジ国王(80)が1月の即位後、国防相に三男ムハンマド・ビン・サルマン・アルサウド(35)を座らせたのを見ても、どれほど安保を懸念しているか分かる。現在、世界で最も若い国防相だ。年齢に関係なく絶対的に信頼がある子に国防を任せるという意志が表れている。