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韓国、サウジと「スマート原子炉」合作へ…2兆ウォンで2基建設

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.04 09:50
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朴槿恵(パク・クネ)大統領は3日(現地時間)、サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王と首脳会談を行い、「スマート(SMART)原子炉」輸出に関する了解覚書(MOU)を締結した。

「スマート共同パートナーシップおよび人材養成に関する了解覚書」には、韓国が開発した20億ドル(約2兆1900億ウォン)規模の韓国型中小型原子炉2基をサウジアラビアに建設して試験運用した後、第3国に共同輸出する案が盛り込まれた。

 
青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は「海外に原子力発電所を輸出するには試験用原子炉を建設して発電力についての証拠を提出するべきだが、現在、韓国内にはスマート原子力発電所が1基もない。このためサウジアラビアとこのような協力を行うことにした」と説明した。

「スマート原子炉」は韓国技術で開発した10万キロワットの中小型原子力発電所で、大型原子力発電所の10分の1水準だ。同日のMOU締結でスマート原子炉2基の輸出契機を構築したと青瓦台は明らかにした。

青瓦台関係者は「早ければ2016年に2基以上の最初の原子炉建設が可能」としながら「両国は共同会社を設立し、サウジアラビアに追加で原子炉を建設することはもちろん、第3国への輸出も推進していく」と話した。サウジアラビアは2040年まで約18ギガワット規模(12~18期)の原子力発電所を建設する予定だ。

両首脳は創造経済革新センターの輸出を主な内容とする「創造経済」MOUも締結した。朴槿恵政府が主なアジェンダとして推進している創造経済モデルの初めての海外進出事例だ。サウジアラビア創造経済革新センターは、SKテレコムがサウジ・テレコムと協力して設立することにした。

両首脳はその他にも海運協定MOU、電力分野に対する包括的協力MOUなど全14件のMOUを締結した。青瓦台は今回の歴訪を契機に受注が期待される事業として▼サウジアラビア電力公社発注プロジェクト(30億ドル)▼電子政府システム構築(2億ドル)▼特化制約団地構築(2億ドル)等を挙げた。合計54億ドル規模となる。

◆女性随行員、「アバヤ」着用=両国首脳会談や昼食行事などでは青瓦台付属室所属あるいは通訳・速記などを担当する韓国側の女性随行員が「アバヤ」を着用した。朴大統領は正装なので除外された。アバヤはイスラム伝統衣装ヒジャブの一種類で、顔・手・足を除く全身を覆うマント風の黒色の衣服だ。サウジアラビアは中東で最も厳格なイスラム国家で、女性は外出時にアバヤを着る。5日のアラブ首長国連邦(UAE)でも、朴大統領のグランドモスク訪問時、女性随行員はイスラム伝統衣装を着用することにしている。ただし女性警護員はアバヤを着ない。

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