【中央時評】朴槿恵大統領、ロシアに行かなければならない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.05 11:47
何よりも朴大統領がロシアに行かなければならない理由は、北朝鮮のためだ。朴槿恵政権が構想する対北朝鮮政策の核心であるユーラシア鉄道、豆満江(トゥマンガン)開発事業などはロシアの参加なしに進めることはできない。もし大統領がロシアに行かないことを決めるならば、日本に続きロシアとも対話をしない不通政権になるかもしれない。金正恩の出席にもかかわらず朴大統領が行かなければ、北朝鮮は韓国の対北朝鮮政策の真実性をより一層疑うものであり、これは残った任期の間に南北関係が一歩も進展しない結果につながりかねない。
金正恩がロシアの戦勝記念日に参加するならば、経済問題が大きな理由であろう。原油の導入を中国だけに依存するリスクを減らしたり、ロシア派遣の北朝鮮労働者クォーターを拡大したりしようとすることが主な目的になりうる。現在ロシアの1人あたりの国内総生産(GDP)は中国の2倍以上であり、沿海州に派遣された北朝鮮労働者は中国にいる北朝鮮労働者より何倍も稼げるために、ここから北朝鮮政権に渡る忠誠資金も少なくない。