起亜－広島の練習試合が行われた２６日の沖縄コザ。試合前の補助練習場には多くのファンが集まっていた。ファンの視線は１カ所に向かっていた。メジャーで７シーズンを終えて古巣の広島に戻った「レジェンド」黒田博樹（４０）を眺めていた。黒田が動けばファンも一緒に動いた。

サンケイスポーツの記者は「スーパースターなので大きな関心が集まる。黒田を取材するために多くのメディア関係者が広島のキャンプを訪れている。昨年と比べて沖縄に来るファンも増えた」と話した。球団関係者は「黒田の効果を表れている」とし、笑みを浮かべた。黒田は毎日、メディアのインタビューに応じている。

１９９７年に広島に入団した黒田は２００７年までの１１シーズンで１０３勝８９敗、防御率３．６９をマークした。ＦＡ資格を取得した２００８年に米国のＬＡドジャースに入団、２０１２年にはヤンキースに移籍し、昨年まで活躍した。

黒田は昨季を終えた後、日本復帰を宣言した。米国進出を控えて「必ずまた広島で投げる」と言った約束を守るためだった。帰ってきたレジェンドを見るために多くの広島ファンが沖縄へ行った。

黒田は最近、ブルペン投球を始め、本格的なシーズン準備に入った。守備と牽制の練習も集中的にしている。メジャーでは牽制をすることがあまりなかったため、７シーズンの空白を埋めるためには多くの練習が必要だった。

練習後に会った黒田は「アメリカンリーグ東部地区は打撃力が高く、それほどサインプレーをしない。

しかし国内復帰後、多くの部分が頭の中に入ってきた。国内の野球を再び把握したので大丈夫だと思う」と語った。

黒田は「アジアの選手はメジャーリーグで十分に通用する」と話した。柳賢振（リュ・ヒョンジン）や秋信守（チュ・シンス）ら韓国選手の活躍について「良い選手(Ｇｏｏｄ　Ｐｌａｙｅｒ）」とし「自国リーグの発展のためにはより多くのアジア選手が大きな舞台を経験しなければいけない。韓国と日本には良い選手が多いと思う」と語った。