【社説】李完九首相の聴聞会…韓国社会の恥ずべき素顔が表れた(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.17 16:53
与野党も聴聞会の過程を反省する必要がある。40年前の住民登録抄本まで持ち出す暴き式の聴聞会、二番煎じ・三番煎じ式の質問、怒鳴り声、羞恥心を与える発言は今回も同じだった。増税なき福祉のジレンマをどう解決していくのか、低出生率の問題をどう克服するのかを尋ねる政策討論は、最初から見られなかった。「道徳性・身上の検証は非公開で、政策と資質検証は公開的にし、聴聞会の品格を高めよう」という声は埋もれてしまった。
プライバシーを暴くような人事聴聞会は立派な人材の公職忌避という深刻な副作用を生んでいる。それでも野党は直ちに政権に打撃を与える手段として人事聴聞会を政略的に利用し、与党は是非を問う前に無条件に候補をかばう無能な対処で一貫した。ここまでして人事聴聞会をすれば、その趣旨が色あせてしまう。