【時視各角】韓国では剣がペンより強い(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.10 10:38
「これを知っておかなければいけない。剣がペンより強いのだ。世の中でどうしてペンが剣より強くなれるのか。剣を握った連中は、剣が強いと言ってはいけない。なぜならは本来強いのだから」。新聞記者出身の小説家キム・フンの雑誌インタビューの内容だ。彼はこんな言葉も残した。「ペンを握った人は、ペンが剣よりも強いと思って頂上にいると勘違いしている。これは本当に危険で愚かな考えだ」。キム・フンの警告が重く響いたのは、李完九(イイ・ワング)首相候補(以下、敬称略)の発言のためだ。
先月27日、ソウルは朝から気温マイナス7度とひどく寒かった。その日、政治部記者たちはソウル通義洞(トンウィドン)の李完九事務所の向い側の道で待機していた。李完九は寒さにこごえる記者3人に、いきなり昼の会食を提案した。ほかの記者1人は15分遅く飲食店に駆けつけた。最初にタットリタン(鶏の炒め煮)を注文したが、これを取り消してキムチチゲを注文した。酒は注文しなかった。50分余りの会食の席で、問題の発言が飛び出してきた。