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一瞬の怒り抑えられず…カッとなる「衝動犯罪」昨年15万人=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.04 15:23
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専門家たちは競争一辺倒の社会の雰囲気と自己中心的な成長環境を、衝動調節障害の原因として挙げている。社会の所々にうっ積した不満や挫折感が衝動調節障害につながって「衝動的犯罪」を呼び起こすという話だ。中央(チュンアン)大学社会学科のシン・グァンヨン教授は「経済成長が止まって敗者復活戦自体が難しくなる中、殺伐として危険な社会に向かっている」として「解消されない不満や挫折感が不安を大きくして、これが偶発的で暴力的な犯罪としてあらわれる」と話した。精神健康医学科医院ユ・ボムヒ院長は「韓国社会が、全体的に緊張感が高く人生に対する圧迫が大きいために生まれる現象」と解説した。特にかつては社会に対する怒りや不満が自殺といった自分破壊的な形で代弁されたのに対し、最近では放火や殺人・暴力のような犯罪につながることも注目に値する。ユ院長は「この頃は、我を張れば親がすべて聞いてくれる文化」として「その結果、自制力が足りない自分の欲求が満たされなければ激烈な怒りをあらわす者たちが増える」と話した。延世(ヨンセ)大学心理学科のイ・ドンクィ教授は「韓国社会が大切に思っていた忠や孝・共同体に対する献身は消え、これに代わる価値が出現しないため」としながら「家庭と学校で葛藤を調整する人間性の教育を強化しなければならない時」と強調した。

衝動調節障害が犯罪として発現する前に防がなければならないという指摘も出る。サムスンソウル病院のホン・ジンピョ教授は「衝動調節障害の患者はささいなことで暴力を使おうとしたり自害したり『君を殺して私も死ぬ』といった言葉で信号を送る」として「家族や周辺の人々が信号に気づいて積極的に治療を勧める必要がある」と話した。
一瞬の怒り抑えられず…カッとなる「衝動犯罪」昨年15万人=韓国(1)

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