【中央時評】李明博の回顧録、半分の勇気(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.04 11:18
大統領は5年間、国家の責任を負う。そのような大統領の回顧録は私的な個人記録ではない。歴史に対する国家の報告書だ。したがって回顧録には冷酷な真実と胸に響く懺悔がなければいけない。こうした点で李明博(イ・ミョンバク)回顧録は中途半端だ。功績は大路にあり、過ちは小路にある。
李大統領の最も大きな功績は2008年の金融危機への対応だ。回顧録の場面を見ると、今でも胸をなで下ろす。危機をあおる国内外のメディア、流出する外国資本、目の前に近づいた1997年の悪夢…。しかし揺れることはなかったと李大統領は書いた。「このような時代に元CEOの私が大統領に選出されたのは歴史的使命のようだった」。