【コラム】墜落する韓国の中産層、翼はあるか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.02 09:14
米国の中産層世帯は子どもの大学授業料のために相当な借金をしている。多くの中産層世帯が子どもを大学に送るために住宅モーゲージを担保に2次モーゲージを受ける。中産層は税金や医療保険などでは多くの負担を背負うが政府の支援は少ない。こうした中産層にそれでもあった税金優遇をなくそうとしたので反発するのは当然だ。
韓国でも同様のことが起きた。年末調整をめぐる問題だ。きちんと勤労所得税を納める中産層のサラリーマンが最も憤慨した。
ハーバード大学ロースクールのエリザベス・ウォーレン教授は2004年、『共稼ぎの罠』という本を出した。彼女は過度な住宅価格と教育費負担で米国の中産層世帯の没落が加速化すると予想した。サブプライムローン問題でウォーレン教授の洞察力ある警告は現実化した。問題は韓国の中産層も似たような道を進んでいるという点だ。