<MB回顧録>北、天安・延坪島事件後も代価要求し首脳会談を打診(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.29 16:02
◆温家宝、数回の首脳会談を斡旋=2009年8月28日、北朝鮮の金大中(キム・デジュン)元大統領弔問団が青瓦台(チョンワデ、大統領府)に立ち寄った後、5日後に金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長が北朝鮮のメッセージを伝えるという意を玄仁沢(ヒョン・インテク)(統一)長官に知らせてきた。金養建が伝えてきた北朝鮮のメッセージは「南北首脳会談を望む」という内容だった。2009年10月10日に北京の韓日中首脳会議の昼食の席で中国の温家宝首相が「私が金正日(キム・ジョンイル)総書記に会ったが、首脳会談をすることを望んでいます」と話した。私は「代価や条件なしに会って核問題をはじめ全てのことを虚心坦壊に話せるならば、いつでも用意があります。そして場所は2回平壌(ピョンヤン)で行ったので、今回はこちら側で行いたいと思います」と話した。温家宝は私の意を金正日に正確に伝えるとし、ただし場所については金正日の健康問題などを聞いており平壌はどうかという提案をした。私は別の問題さえ貫徹されるならば場所は譲歩できると思った。
◆シンガポール接触=金養建・北朝鮮統一戦線部長が会談の事前接触のためにシンガポールで韓国側の要人と会いたいという意思を通知してきた。私は首脳会談のための代価性の支援はできないという立場を指針とすることで確定した。9月に任命された任太熙(イム・テヒ)労働部長官を10月17日、シンガポールに送った。ところが任長官が伝えてきた中間協議の結果を聞いてみると内容が曖昧だった。北朝鮮の核問題は「廃棄」という言葉を使わず、韓半島(朝鮮半島)の非核化のための「共同努力」次元で議論できるといった。国軍捕虜は1、2人を「永久帰還」ではなく「故郷訪問」として可能だと言い、何よりも韓国からコメや肥料などの大規模な経済支援の約束が必要だということだった。私は玄仁沢長官を通じて任長官が北側と協議するのを中断するよう指示した。ただし首脳会談の開催の有無を議論する統一部-統一戦線部会談の日だけ決めてくるようにした。