【コラム】韓日中3カ国と中国の大周辺外交(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.28 08:06
習近平が大周辺外交を強調する理由は2つある。一つは、中国の周辺であるアジア国家の経済活力が米国や欧州を抜き、これからアジアが最も重要になるためだ。もう一つは、中国としてはグローバルスーパーパワーになる前に、まずはアジア地域の盟主の地位を固めておく必要があるからだ。したがって習近平時代の外交は今年からアジアに傍点が打たれる見込みだ。
こうした流れから、アジアの主要国である日本との関係改善が重要だ。先月13日に開かれた第1回南京大虐殺犠牲者の国家追悼式に出席した習近平の発言からは、微妙な変化が感知される。習近平はこの日、日本の軍国主義だけを非難した。昨年9月に開かれた中国の抗日戦争勝利69周年行事で日本の現政権を狙ったのとは違う姿だ。新年に中国メディアが挙げた4大記念日もよく見ると、中国の抗日勝利日である9月3日でなく、日本が米戦艦「ミズーリ」上で降伏文書に調印した9月2日だ。日中対決構図が巧妙に希釈されている。