“韓国製造業の心臓”蔚山が病んでいる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.26 10:23
女性店主は、「昨年のいまごろは午後11時まで営業したが、今年はお客が急に減り遅くまで営業する理由がない。現代重工業の景気の影響をそのまま受けている」と話した。近くの現代重工業に務める労働者が主なお客だった食堂は木曜日と金曜日夕方には15卓のテーブルが常に埋まっていた。予約のお客が半分以上だった。年末には会食予約が相次いだ。だが、現代重工業の業績が大きく落ちた昨年末になり状況が変わった。
協力企業も厳しいのは同様だ。蔚山でプラントメンテナンス事業をする中小企業のユーベックは2012年に1300億ウォン水準だった売り上げが昨年には860億ウォンに落ち込んだ。同社のキム・ヒョンシン代表は、「プラント稼動中断が続き売り上げが500億ウォン台まで落ちるかもしれないという気がする」と心配した。
輸出包装業者のB社は最近従業員数を38人から15人に減らした。それでも月給を払うにはぎりぎりの状況だ。取り引きしていた大企業から輸出減少を理由に取り引き中断を宣言されたためだ。さらに大きな問題は蔚山と韓国の製造業者が患っている不況が優秀人材の大規模離脱につながっている点だ。最近の蔚山石油化学団地で主要エンジニア級人材が海外の関連企業に転職するのはすでに目新しい話ではない。ある大企業系列の石油化学会社は最近工場運営を担当するチーム長クラスの人材がサウジアラビアの石油会社に転職していった。