【時視各角】「嘘も表現の自由だ」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.14 11:57
子供は外で見たことや人について、針小棒大にしたりもっともらしく話を構成したりして語った。家族はおもしろく聞き、これで子供の「創作本能」が弱まるとは思わなかった。そんなある日、やはり「創作物」をまくし立てていたが、そばで誰かが「この子は今、嘘をついている」と証言した。子供はドキッとした。ところが母親は言った。「もともと頭の良い子が嘘も創意的に話しているのだ」。
その時、子供が衝撃を受けたのはその話が嘘だということを母親がすでに知っていたという事実だった。そして人には嘘と本当の話を区別する分別力があることも悟った。このことは子供に「虚構の世界」と「現実世界」を区別させた。そして10歳の子供は泉がわき出るような嘘の欲求を一度に注ごうと小説を書き始めた。