【コラム】韓国企業が家族経営の格を上げるには(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.25 10:35
大韓航空の「ナッツ・リターン」事件が起きたのは、韓国経済のためには良いことだ。少なくない企業の3、4世オーナー経営者が抱えていたリスクを素顔で見せたからだ。今回の事件が韓国財界の家族経営を正す契機になれば、むしろプラスとなるだろう。
韓国経済がこれほど成長したのには、家族経営の力が大きかった。戦争の廃虚を踏んで、多くの創業1世オーナーが鋭い洞察力と挑戦精神で企業生態系を構築した。創業者から厳しい経営授業を受けたオーナー2世も献身的に働き、世界屈指の企業に育てた。世代を経て企業は株式市場に上場し、オーナー一族の持ち株比率は5%ほどまで減った。一般の株主は家族経営に大きな不満を抱かなかった。迅速な意思決定と果敢な投資で企業価値を大きく高めたからだ。創業者一族に経営を任せようというのは一種の「社会的合意」だった。