【時論】ふさがった韓日関係、首脳が会うべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.17 13:40
今の韓日関係は力と利益をめぐる対立でなく、アイデンティティーと正当性をめぐる葛藤だ。慰安婦問題は日本には安倍首相が話す「美しい国、日本」のアイデンティティーを脅かすイシューであるのかもしれず、韓国にはこの問題が「日本の反省と謝罪」の象徴であり韓日関係を和解と未来志向的に作り出すことができる正当性だ。
このようなアイデンティティーの葛藤は安保・経済協力も難しくする。韓国と日本がお互いアイデンティティーを認め、それをめぐる規範と理念を共有すれば、その次には利害得失を合理的に計算することができる。しかし今のようにお互いのアイデンティティーを否定する葛藤的な関係の中では、日本の集団的自衛権容認は韓国の安保不安感をもたらす、いわゆる「安保ジレンマ」になるしかない。