【コラム】韓国、ドイツ統一方式だけを見つめるな(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.25 11:55
韓国の人々は、たびたび第2次世界大戦直後に分断された国が、韓国とドイツだけだと考えている。これは事実と違う。チェコスロバキアやオーストリアも分かれた。もちろんチェコスロバキアの分断はとても短かった。米軍と旧ソ連軍は1945年12月にそれぞれ西部と東部のチェコスロバキアから撤退した。オーストリアははるかに長かった。ドイツのようにオーストリアも4つの連合軍占領地域に分かれ、首都ウィーンもベルリンのように4地域に分割された。55年に永世中立を宣言する条件で統一された状態で独立を得られた。当時、オーストリアが統一と独立を得る確率は韓国よりも低かったと言える。冷戦初期の米国と旧ソ連の対立はアジアよりも欧州でさらに激しかったからだ。だがオーストリアの政治家たちは左右を離れて統一をいかなる政治的利害関係より前面に出し、その結果、連合軍とすべての利害当事者が同意できる統一を成し遂げた。
韓国もそうなったら良かっただろう。解放後の48年、韓国・北朝鮮の国家樹立まで3年間に韓半島の統一を議論する余地が残っていた。だがオーストリアでも統一議論が広がっていたまさにその期間、韓半島(朝鮮半島)での議論は失敗に終わった。