【コラム】無精卵政治、執権3年目の話題は?=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.14 13:54
外交と内政、2通りで注文するとこのようだ。過去120年間、外治の目標は私たちを後援する「公平大国」を探すことだった。幸い暗行御史パク・ギュスの言葉どおり「正義の大国」米国に期待し生存と繁栄が可能だった。今は自立外交に進めとの信号が四方で点滅している。朴槿恵政権は自尊心対決の真っ最中だ。「信頼プロセス」が「信頼を受けること」でなければ、体面を引っ込めても日本・北朝鮮と「信頼作り」に出なければならない。中国が先に信頼を送ったから良かったものの、どうするところだったのか。征韓論者の吉田松陰の精神的弟子である安倍首相に何を望むのか。4強と、ならず者の北朝鮮の強硬姿勢を密かにひっくり返すテコ戦略が妙手だ。信頼を与えてこそテコとなる。
久しぶりに1つはやった。韓中自由貿易協定(FTA)。問題は自由貿易が韓国内に及ぼす衝撃を吸収する緩衝器の設置だ。「国民大統合」「福祉と経済民主化」のような捨てられた目標を再び持ち出さなければならない。苦しい生計に気を落とす国民をどのように慰めるのか。消費急落に泣く自営業者、早期退職に茫然自失する中壮年層を放置する国家は、正常国家ではない。低級な無償福祉論争をしずめる論理をなぜ見いだせないのか。福祉は譲歩した賃金を保全する「社会的賃金」だ。賃金譲歩のない福祉は、財政赤字を増やすだけだ。自由貿易の社会的対策は、強者の賃金譲歩、弱者受け入れ福祉だ。