【コラム】父と子の悲しい戦争…韓国の高齢と就職難問題(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.10 11:27
知り合いの先輩の息子が就職活動中だ。いわゆる名門S大学経営学科卒業予定者だ。成績も良い。先輩の話では就職の心配は他人事と考えていたという。ところがだ。数社に志願したがすべて落ちた。先輩の息子に他の問題があるのかどうか内部の事情は分からないが、子どもを持つ親の立場で衝撃を受けた。
出身大学を見て採用する慣行が消えたためという分析もある。なら本当に幸いだ。先輩には申し訳ないが。しかし周囲を見ると、他の若者も就職に苦労している。理工系はそれなりに職場が決まるが、人文系に比べ相対的に少しましという程度だ。うわさ通り最悪の就職難だ。
先輩の息子の場合、学閥社会が崩れたというより、雇用があまりにも少なく生じた現象と考えなければならないようだ。韓国経済は2008年の世界金融危機以降、毎年2、3%台の低成長が続いている。企業は国内より費用が安い海外に工場を作る。サービス業は規制に縛られ、10年前から変わっていない。雇用が増える兆しは見えない。