韓国石油化学産業に火を灯し続けるには…答えは「東レ+ユニクロ協業」に(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.07 09:31
下着が、化学産業の救援投手になった。ユニクロの商品「ヒートテック」のことだ。
6日、ソウル汝矣島(ヨイド)のIFCモールにあるユニクロ店舗。もともと1万2900ウォン(約1360円)で売っている半袖のヒートテック製品を、この日までは9900ウォンで販売するといううわさが広がり売り場にはヒートテックを見に来た客足が途絶えなかった。店員は「冬が訪れた上に割引セールが加わり、普段より客がどんどん増えた」と話した。ヒートテックはユニクロが12年前から出しているロングセラーヒット商品だ。「発熱下着」の熱風を追い立てた。ヒートテックが人気を重ねるほど大笑いしている所は別にある。まさに日本の化学企業である東レだ。東レはヒートテックの善戦に力づけられて繊維事業に営業利益率(2013年基準)7%を達成した。グローバル化学企業の平均(5%)を大きく上回る“驚異的な”成果だ。LG経済研究院のイム・ジス研究員は東レの善戦についてこのように語る。「韓国の化学企業の経営陣が不況の原因をこれ以上『景気』や『中国』のせいだけに片付けてはいけない良い事例」と話だ。イム研究員の分析を通じて悪化の一路をたどっている韓国化学産業の本当の危機の原因が何かを探ってみる。
今年7-9月期の韓国石油化学業界の成績は振るわない。GSはGSカルテックス製油事業の赤字(1646億ウォン)の影響で7-9月期の売り上げ2兆7257億ウォンに営業利益が前年同期より90%落ちた240億ウォンを記録した。GSエネルギーもやはり741億ウォンの営業損失を見た。LG化学は前年同期より売上は3.4%減った5兆6639億ウォンだが、営業利益(3575億ウォン)は30%も減少して実績が停滞した。SKイノベーションもやはり石油事業不振の影響で営業利益が488億ウォンと前年同期より84%減った。