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韓国「65年体制」、変化が必要…対等な関係で日本から統一協力を引き出すべき(3)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.10.21 12:14
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--米国は韓日関係の均衡者の役割をしてきたのが事実だ。その米国が「今は日本と和解せよ」と圧迫しているが。

「いくらそうでも韓国が慰安婦や独島(ドクト、日本名・竹島)問題を覆い隠していけるか。結局は分離対応が答えだ。米国の憂慮をある程度解消させながら韓国の国益にも助けになるからだ。分離対応は単純に『政経分離』レベルではない。対話をしながらも刺々しい問題を提起し続けるのが分離対応だ。これは米国も同じだ。慰安婦や靖国参拝問題には彼らも断固としているではないか。その一方で米国は、今年初めにハーグで韓米日の首脳会談を成功させた。こうしたことが分離対応だ」

 
--韓日首脳会談はどのようにすべきか。

「両国間の立場の差が大きく、首脳が会って顔を紅潮させるようなら、しないほうがましだ。2011年の京都での韓日首脳会談がそうだった。私が担当局長だったのに実務調整がそこまでいかない上に会談直前にソウルの日本大使館前で開かれてきた水曜集会が1000回を迎えて世論の圧迫が重なった。結局、韓日トップが顔を紅潮させるだけで物別れに終わった。それが今まで続いている。こうした災難を避けるには、朴槿恵大統領と安倍首相は、互いに立場の差が狭まった後に会うのがふさわしい。だが外相会談はいち早く開いて分離対応トラックを稼動しなければならない。外相の間で顔を紅潮させてもかまわない」

--日本は今後、どのように出てくるだろうか。

「日本の関心はすべて北東アジアの力のバランス変化に注がれている。したがって『普通の国』化を絶えず推進するだろう。その結果、地域の不安定を高める憂慮が大きい。これを防ぐには韓日中の3国間協議システムが活発に稼動しなければならない。韓国が主導すべきだ。外交の創造力が必要だ」

--40年前には韓国のデモ隊が日本大使館に乱入した。今は韓日関係が悪化してもそんなことはない。両国間のファンダメンタルが強くなったことなのか。

「そうだと見ている。日本の政治家の妄言を糾弾する集会をした後に和食を食べて、日本製の車で帰宅する。大きくなった国力にともなう余裕の表現かもしれない。日本も同じだ。98年までは韓国よりも中国に親近感を感じていたが、その後は反対に背を向けている。韓日国民の間の相互認識が急進展したのだ。独島や慰安婦問題は簡単に解決することができないが、市民レベルで蓄積された両国関係の底辺は大きな力になるだろう」

--外交部で日本通として勤めながら最も印象的だった場面は。

「98年に金大中(キム・デジュン)大統領と明仁天皇が会った時、私が通訳をつとめた。天皇が“トラジ(キキョウ)”のような言葉を韓国語で表現して親近感を表わし、突然『桓武天皇の生母が百済武寧(ムリョン)王の子孫だと”続日本記”に出てきたことについて韓国とのゆかりを感じる』と話した。戦慄を覚えた。純血を強調する日本の天皇家でこうした話が出ることはきわめて難しいためだ。この発言は当時公開できなかったし報道もされなかった。だが、2001年に天皇が記者会見でこの話を直接して世の中に伝わった。98年当時、天皇のその発言は途方もなく破格的なことだった」

--そのほかに思い出す秘話は。

「金大中大統領(DJ)と小渕恵三首相の首脳会談でも通訳をした。会談が終わった後、車に乗った際にDJが私を前の席に乗せた。車の中で『通訳はうまかったが、語彙はもう少し増やさなければならない。日本の小説をたくさん読めばいい』と助言してくれた。日本語世代で私よりもはるかに日本語が上手だった」(中央SUNDAY第397号)


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