花火祭りは厳然とした文化商品…輸出夢見る韓国企業(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.29 14:15
「韓国のIT技術は世界最高なのに、どうしてこうしたストレスを味わわなければ」との思いも出てきた。その上、花火からコンピュータ打ち上げ装置、花火を音楽に合わせてデザインするソフトウェアまですべてが海外の技術だった。3次元シミュレーションができるプログラムは最初から開発もされていない状態だった。彼は最も緊急なコンピュータ打ち上げ装置から開発してみることにした。2012年に無線打ち上げシステム開発に入った。彼の野心作である打ち上げシステムは来年に初めて登場する予定だ。韓国を象徴する太極模様の花火も作り出した。政府の支援により世界で初めて3D花火シミュレーターも開発に入った。
彼は花火が行事の最初や最後に使われるのが気に入らなかった。海外では花火祭りがひとつの単独文化商品と見なされるのに対し、韓国では各自治体が行うイベントの最後に主に使われた。オーストラリアのシドニー・ハーバーブリッジで開かれる新年花火祭りは1940年代から続いており、毎年8月第4土曜日に開催される日本の大曲花火大会が100年以上開かれているのと比較するとみすぼらしいものだった。自治体を尋ね歩き花火祭りを開こうと提案したが、返ってくる答はまったく同じだった。「いくらならばできますか。それをやると人が来ますか?」