【社説】創造革新センター、大企業・ベンチャーの強み融合せよ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.16 15:00
大企業-政府-ベンチャー・中小企業が三角編隊をつくる「創造経済革新センター」が全国17市道に設立されるのは、新たな実験であり意味のある挑戦だ。過去20年間余り、国内では数多くの「ベンチャーブーム」が吹いたが特別な成果を出すことができなかった。一方、米国はベンチャーから始めたアップル・マイクロソフト・グーグル・アマゾンなどが当代のグローバル巨大企業として育った。日本もユニクロ・ソフトバンクなどが産業生態系を豊かにした。これに比べて韓国のベンチャー神話はインターネット・ゲーム分野などに限られている。
ベンチャーの好循環構造を構築するには根本的な検討が必要だ。国内ではこれまでベンチャー企業の敗者復活戦の許容だけに執着してきた。だが米国と比較してみると、最も切実なものはエンジェル投資と大企業による買収・合併(M&A)だ。米シリコンバレーには優れたエンジェル投資家が見込みのある初期ベンチャーを発掘して事実上のメンター役をしながら豊かな資金を供給する。また米大企業が成功したベンチャーを積極的に買収して挑戦-成功-回収-再挑戦の好循環構造を完成している。これに比べて国内のエンジェル投資家は資金回収だけに執着し、大企業がベンチャーを買収しても「経済力の集中」と非難された。