赤字脱出目指し操舵室のメンバー一新した現代重工業(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.15 13:24
組織も落ち着かない。現代重工業は19年連続で無争議で賃金団体交渉を妥結してきた会社だ。しかし今年はまだ賃金団体交渉を終えられていない。労組はストライキに必要な手続きを進めている。このような状況で緊急投入された“崔吉善・権五甲チーム”は逆転の勇士だ。崔会長は2005~2009年に現代重工業代表理事社長を務め営業利益を25倍に増やした。崔会長は会社創立メンバーのため会社の事情をよく知っている。ソウル大学造船工学科を出た彼は技術分野から営業まで堪能だ。現代重工業グループの造船3社すべてで社長を務めた経験がある。
権五甲社長は崔会長が社長在任時にソウル事務所長(副社長)などを務めた。78年に現代重工業入社後、海外プラント事業部、ロンドン事務所外資購買部などで活躍した。何より2010年8月から現代オイルバンクの経営を引き受け経営能力を立証した。石油業も造船業ほど状況が厳しいが現代オイルバンクは今年上半期に黒字を出した。石油精製4社で唯一の黒字だ。大株主の信望も厚い。現代サッカーチーム団長を務めた彼は現在韓国実業サッカー連盟会長とプロサッカー連盟総裁を務めている。崔会長が復帰して非常経営を行っている状況で権社長まで現代重工業に再び呼ばれたのは 「人の和と疎通」という権社長の長所が一役買った。