【時視各角】法王までも組分けする2つの見方=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.18 14:23
先週末の新聞の1面写真は見づらいものだった。ソウル空港でのフランシスコ法王の出迎え場面だ。新聞の1面写真は編集局長や写真部長、編集部長、1面編集者、紙面デザイナーまでがひざを突き合わせて慎重に選ぶ。その日の顔だ。最も重要なメッセージを込めると同時に、新聞の理念や見解までもが背景に敷かれている。15日の1面写真は、ちょうど3通りだった。
保守新聞では法王と朴槿恵(パク・クネ)大統領が主人公だ。あたたかい視線を交えて手を取り合う場面だ。一方、進歩的新聞は法王がセウォル号遺族を慰める写真を一斉に載せた。朴大統領は法王のそばに隠れていたりして見つけるのが難しい。中立的な新聞には、法王だけが登場した。明るく笑ったり国産小型車「ソウル」に乗って手を振ったりしている素朴な写真だ。