【コラム】米国に北朝鮮はない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.12 09:59
問題は、米国の期待どおり北朝鮮が静かにしているはずがないというところにある。近く追加の核実験をして長距離ミサイルを発射する「事故」を起こし、CNNが連日トップニュースで報道して議会が騒々しくなり、国連安保理が忙しくなる事態が広がる可能性が大きいように見られる。今のように米国が北朝鮮を透明人間のように扱うのは第4次核実験と長距離ミサイル発射を勧める招待状だと見なければならない。
これを憂慮した韓米外交長官は先週ミャンマーで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)安保フォーラム(ARF)で北朝鮮に追加挑発の自制を強く促したが、大きな効果はなさそうだ。北朝鮮は18~28日に予定された韓米定例連合訓練の乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)韓米合同軍事演習を押し切る場合、第4次核実験をする可能性があると警告してきた。そうすると韓米両国は訓練については一言も言及しないまま無条件に挑発自制を要求した。話に重みを加えようとするならば、北朝鮮の憂慮に配慮する最低限のジェスチャーを見せるべきだった。韓米は通常の防御訓練だという理由だけで予定通りに押し切る態勢だ。言葉だけで騒ぐ典型的な拡声器外交だ。