【コラム】米国に北朝鮮はない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.12 09:59
「今、オバマ米国大統領はイスラエル・パレスチナ事態でイラク、シリア、リビア、イラン、ウクライナまで米国の思い通りにならない国際情勢の中で、北朝鮮を見る余裕も関心もありません。今は国内政治だけでなく外交政策でも最大限の追加失点を防ぐことが急務なため、積極的に何かをして得点を狙う局面ではないという雰囲気です。したがって、あえて危険を甘受しながら従来の対北朝鮮政策路線である『戦略的忍耐』から抜け出して新しい試みをする状況ではないと見ています。北朝鮮が静かにしてあげさえすれば、それでいいという認識です」。
ワシントンの「コリアウォッチャー(Korea watcher)」が先週、長文の電子メールを送ってきた。コネクションが強固な彼の伝言によれば、ホワイトハウス国家安保補佐官であるスーザン・ライスの頭の中に北朝鮮はない。その下の実務担当者であるシドニー・サイラー補佐官は独自の試みができる位置にはいない。権限と責任を持って戦略的レベルで対北朝鮮政策を主導する人物がいないので、今ホワイトハウスで北朝鮮問題は宙ぶらりんの状態だというものだ。事情は、国務省も特に変わらないらしい。